入れ歯・義歯
総入れ歯と部分入れ歯
総入れ歯は歯がまったくない状態で作る入れ歯です。部分入れ歯とは、1本でも歯が残っている場合に作る入れ歯です。部分入れ歯は通常残った歯に爪をひっかけて、入れ歯が浮き上がったりずれたりしないようにします。
レジン(プラスティック)床入れ歯と金属床入れ歯
入れ歯を大きく2つに分けると、レジン床入れ歯と金属床入れ歯に分かれます。レジン床入れ歯は金属を使わずにレジン(プラスティック)だけで床ができています。一般的な入れ歯はこのレジン床入れ歯です。材質的にあまり薄いと割れてしまいますのである程度の厚み(最低2mm)が必要ですが、それに比べて金属床は0.5mmの厚みがあれば大丈夫です。 部分入れ歯の金属床入れ歯では、歯にひっかけるクラスプ(爪)と床を一体化することができますので、デザインも単純化されると同時に、変形しにくいがっちりとしたものが作れるという長所があります。
アタッチメント入れ歯(ひっかける爪がない入れ歯)
通常部分入れ歯では、残っている歯にクラスプ(爪)をひっかけて、入れ歯がはずれたり動いたりしないようにします。しかし笑った時などにそのクラスプがキラッと光り、気になっている方も多いこととおもいます。このような場合には、精密な凸凹構造の特殊な装置を使うことにより、残っている歯と入れ歯を結合させて入れ歯の脱落を防止するのがアタッチメントです。
アタッチメントは、歯の中につけるものと歯の外につけるものの2つに分けられます。どちらの装置も非常に精密で、小さいのが特徴です。
オーバーデンチャー
ところで歯が残っているのに歯科医が総入れ歯を勧めることがあり、そのことに疑問を感じた方もいらっしゃると思います。歯が残っている場合通常は部分入れ歯となるわけですが、数本しか残っていない場合ケースでは、歯の根だけ残してその上に入れ歯が乗るようにして総入れ歯にした方が良いことがよくあります。。
マグネット入れ歯(高性能磁石の吸引力で脱落を防ぐ)
マグネット入れ歯はアタッチメント入れ歯の一種で、その中で現在最もよく使われています。歯根部分にステンレス鋼を埋め込み、入れ歯の方に小さなマグネット(磁石)を装着します。マグネットはとても小さいのですが強力で、吸引力は1個のマグネットで800gくらいまで、高めたものが完成しています。
コーヌスクローネ入れ歯(茶筒の原理で外れにくくする)
入れ歯をはずれにくくするために、茶筒の蓋と同じ原理を使うのがコーヌスクローネ入れ歯で、残った歯を削って内冠という茶筒本体にあたるような金属冠と、入れ歯についた外冠という茶筒の蓋にあたる冠がはまりこむことによって、入れ歯が外れないようにします。 歯にひっかけるクラスプ(爪)が見えないために、審美的に優れています。
ソフト入れ歯(柔らかいシリコンを用いて歯ぐきに負担をかけない)
どんなに入れ歯の調整をしても、噛んだ時に痛みが出てしまうことがあります。それは、歯ぐきの粘膜が薄く、その下に尖った骨がある場合や、患者さんに食いしばりの癖がある場合などです。そのような場合には、柔らかいシリコン(軟性樹脂)を用いることで、痛みをかなり軽減することができます。
バブプラスト
弾力性の高い材質により薄い仕上がりで、お口の中が快適になります。 金属を使用していない為、金属アレルギーの方にも適しており、外見上も目立ちません。
インプラント入れ歯(人工歯根を利用してしっかり定着)
歯がなくなってしまったときの最後の砦が入れ歯でしたが、近年強い味方が出現しました。それがインプラント治療です。
人工歯根を使用することで、非常にしっかりとした入れ歯が作れます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
特に浮き上がりやすい下顎の入れ歯では、とても役にたちます。歯根が残っていない方の場合には、インプラントを2本ほど埋入しマグネットを使用することで、驚くほど入れ歯が安定するようになります。
ブレード入れ歯
ブレード(blade)とは刃という意味です。人工歯にブレードティースを使うことで、肉や繊維性の食品を噛み切りやすくなります。十字型の刃の部分は、人工歯全体に使ったものと写真のように一部だけのものがあります。
さまざまな入れ歯がございます。一度当院へご相談・お問い合せ下さい